ドバイ(UAE)で看護師として働くには？

ドバイで看護師として働くためのプロセス

日本の看護師免許を持つ看護師がドバイで働くためのステップは以下の通りです。

1. 英語能力の証明

IELTS（International English Language Testing System）またはTOEFL（Test of English as a Foreign Language）

• IELTS Academic:
  • スコア要件: 各セクションで6.0以上、合計6.5以上
• TOEFL:
  • スコア要件: 79以上（インターネットベース）

2. 資格の認証

Dubai Health Authority（DHA）またはMinistry of Health（MOH）

• ドバイで働くためにはDHAまたはMOHの資格認証が必要です。以下の手順で進めます。

3. Primary Source Verification（PSV）

• 目的: 提供された資格や職歴の確認を行うため。
• 手続き:
  1. オンライン登録: DataFlow Groupの公式サイトで登録し、必要な情報を提供。
  2. 書類提出: 学歴証明書、看護師免許、就業証明書などを提出。
  3. 審査結果の確認: 審査完了後、結果が通知されます。

4. DHAプロフェッショナルライセンス試験

DHAライセンス試験

• 目的: 看護師としての知識とスキルを評価するための試験。
• 手続き:
  1. 試験申請: DHAの公式サイトで試験申請を行い、試験日を予約します。
  2. 試験受験: 試験センターで受験します。
  3. 結果の確認: 試験後、合否の結果が通知されます。

5. DHAライセンスの取得

ライセンスの申請

• 手続き:
  1. オンライン申請: DHAの公式サイトでライセンス申請を行います。
  2. 書類提出: PSVの結果、試験の合格証明書、パスポートのコピーなどを提出します。
  3. 審査とライセンス発行: 審査が完了すると、DHAからライセンスが発行されます。

6. 就労ビザの取得

就労ビザ（Employment Visa）

• 手続き:
  1. 雇用主からのオファー: ドバイの医療機関からの雇用オファーを受けます。
  2. ビザ申請: 雇用主がビザ申請をサポートし、就労ビザを取得します。

必要なスキル

• 英語コミュニケーションスキル: 患者や同僚との効果的なコミュニケーションが必要です。
• 臨床スキル: 高度な看護技術と知識が求められます。
• 適応力: 新しい環境や文化に適応する能力。
• リーダーシップ: チームをリードし、患者ケアの質を向上させる能力。

コスト

• 英語試験（IELTS/TOEFL）費用: 約AED 900（約2.7万円）
• DataFlow PSV費用: 約AED 1,200（約3.6万円）
• DHA試験費用: 約AED 500（約1.5万円）
• DHAライセンス申請費用: 約AED 3,000（約9万円）
• ビザ申請費用: 雇用主が負担することが多いですが、自費の場合は約AED 2,000（約6万円）
• その他費用: 書類翻訳、交通費、宿泊費などを含めると総額で約20万円〜30万円

ドバイの看護師の平均的な年収

ドバイの看護師の年収は、経験年数や勤務地、専門分野によって異なりますが、一般的な範囲は以下の通りです。

• 新人看護師: 約AED 100,000〜150,000（約300万円〜450万円）
• 経験を積んだ看護師: 約AED 150,000〜200,000（約450万円〜600万円）
• 上級看護師: 約AED 200,000〜300,000（約600万円〜900万円）

まとめ

日本の看護師がドバイで働くためには、DHAまたはMOHへの登録、英語能力証明、PSV、DHAライセンス試験、そして就労ビザの取得が必要です。これには時間と費用がかかりますが、ドバイでは看護師の需要が高く、安定した職業とされています。給与も比較的高く、キャリアの成長の機会も多いです。具体的な手続きや必要書類については、DHAの公式サイトやビザ申請の情報を参照することをお勧めします。