ニュージーランドで看護師として働くためのプロセス
日本の看護師免許を持つ看護師がニュージーランドで働くためのステップは以下の通りです。
1. 英語能力の証明
IELTS(International English Language Testing System)またはOET(Occupational English Test)
- IELTS Academic:
- スコア要件: 各セクションで7.0以上、合計7.0以上
- OET:
- スコア要件: 各セクションでB以上
2. 資格と教育の認証
Nursing Council of New Zealand(NCNZ)
- 目的: 日本の看護師資格と教育がニュージーランドの基準に適合しているかどうかを評価します。
- 手続き:
- オンラインアカウントの作成: NCNZの公式サイトでアカウントを作成し、必要な情報を提供。
- 学歴証明と資格証明の提出: 日本の看護学校の成績証明書と看護師免許証明を提出。
- 英語能力証明の提出: IELTSまたはOETの公式スコアを提出。
3. CGFNS(Commission on Graduates of Foreign Nursing Schools)認証
CGFNS認証
- 目的: 海外の看護資格を持つ看護師の資格認証を行う機関。
- 手続き:
- オンライン申請: CGFNSの公式サイトで認証申請を行い、申請料を支払います。
- 書類提出: 学歴証明書、看護師免許証明書、就業証明書などを提出。
- 審査結果の確認: 審査が完了すると、認証結果が通知されます。
4. NCNZ登録試験
NCNZ登録試験
- 目的: 看護師としての知識とスキルを評価するための試験。
- 手続き:
- 試験申請: NCNZの公式サイトで試験申請を行い、試験日を予約します。
- 試験受験: 試験センターで受験します。
- 結果の確認: 試験後、合否の結果が通知されます。
5. 看護師登録
看護師登録の申請
- 手続き:
- オンライン申請: NCNZの公式サイトで看護師登録を申請します。
- 書類提出: CGFNSの認証結果、試験の合格証明書、パスポートのコピーなどを提出します。
- 審査と登録証の発行: 審査が完了すると、NCNZから登録証が発行されます。
6. 就労ビザの取得
就労ビザ(Work Visa)
- 手続き:
- 雇用主からのオファー: ニュージーランドの医療機関からの雇用オファーを受けます。
- ビザ申請: 就労ビザを申請します。一般的にはEssential Skills Work VisaやSkilled Migrant Category Resident Visaを取得します。
必要なスキル
- 英語コミュニケーションスキル: 患者や同僚との効果的なコミュニケーションが必要です。
- 臨床スキル: 高度な看護技術と知識が求められます。
- 適応力: 新しい環境や文化に適応する能力。
- リーダーシップ: チームをリードし、患者ケアの質を向上させる能力。
コスト
- 英語試験(IELTS/OET)費用: 約NZD 385(約3万円)
- NCNZ登録費用: 約NZD 485(約3.7万円)
- CGFNS認証費用: 約USD 445(約5万円)
- NCNZ試験費用: 約NZD 200(約1.5万円)
- ビザ申請費用: 約NZD 495(約3.8万円)
- その他費用: 書類翻訳、交通費、宿泊費などを含めると総額で約20万円〜30万円
ニュージーランドの看護師の平均的な年収
ニュージーランドの看護師の年収は、経験年数や勤務地、専門分野によって異なりますが、一般的な範囲は以下の通りです。
- 新人看護師: 約NZD 50,000〜60,000(約400万円〜480万円)
- 経験を積んだ看護師: 約NZD 60,000〜70,000(約480万円〜560万円)
- 上級看護師: 約NZD 70,000〜90,000(約560万円〜720万円)
まとめ
日本の看護師がニュージーランドで働くためには、NCNZへの登録、英語能力証明、CGFNS認証、NCNZ登録試験、そして就労ビザの取得が必要です。これには時間と費用がかかりますが、ニュージーランドでは看護師の需要が高く、安定した職業とされています。給与も比較的高く、キャリアの成長の機会も多いです。具体的な手続きや必要書類については、NCNZの公式サイトやビザ申請の情報を参照することをお勧めします。
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