海外で働いてみたい…でも何からしたらいいかわからない
ここではワーキングホリデーで働く場合の基本の情報をまとめてみました!
ワーキングホリデーとは?
ワーキングホリデーとは、若者が一定期間、異国での生活を経験しながら働くことができる特別なビザプログラムです。このプログラムは、日本を含む多くの国で提供されています。通常、1年間の滞在が許可され、一部の国では延長も可能です。
年齢制限
通常、18歳から30歳まで(国によっては35歳まで)の若者が対象です。
メリット
- スキルアップ・キャリアアップ
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看護師としての専門的な経験を海外で積むことで、帰国後のキャリアにもプラスになります。海外の医療現場で働くことで、異なる医療システムや最新の医療技術を学ぶ機会があります。
- 高い給与
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一般的なワーキングホリデーの仕事(カフェ、レストランなど)に比べて、看護師は高収入が期待できます。 専門職としての安定した収入が得られるため、生活費や旅行費用を賄いやすくなります。
- 専門職としてのビザ取得
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看護師として働くことで、現地での就労ビザの延長や他の種類の就労ビザへの変更が容易になる場合があります。一部の国では、看護師としての経験が永住権取得のポイントになります。
- 語学力の向上
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医療現場でのコミュニケーションを通じて、専門的な語学力や日常会話力が大幅に向上します。多国籍の患者や医療スタッフとの交流を通じて、異文化理解が深まります。
- グローバルな視野の拡大
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国際的なネットワーク: 海外の医療従事者とのネットワークを築くことができ、将来的なキャリアに役立ちます。
異なる医療システムの理解: 各国の医療システムや医療政策について学ぶことで、グローバルな視野を持つことができます。 - 職場環境の選択肢の拡大
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多様な職場環境: 病院、クリニック、ホームケアなど、様々な医療機関で働くことができるため、自分に合った職場環境を見つけやすいです。
専門分野の選択肢: 総合病院のほか、専門病院やリハビリ施設など、自分の興味や専門性に応じた職場を選ぶことができます。
デメリット
- ライセンス取得の難しさと費用
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各国で看護師として働くためには、その国のライセンスを取得する必要があります。例えば、オーストラリアではAHPRAの登録が必要で、カナダではNCLEX-RN試験に合格しなければなりません。これらの試験や手続きには時間と費用がかかり、試験に合格するための勉強や準備も必要です。
- 高い語学力の要求
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医療現場では高度なコミュニケーション能力が求められます。専門用語や緊急時の対応など、通常の会話以上に高い語学力が必要です。英語圏では英語力、フランス語圏ではフランス語力の向上が求められるため、現地語に堪能でないと仕事に支障をきたすことがあります。
- 文化的な適応の難しさ
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異国の医療システムや文化に適応することは容易ではありません。医療現場でのルールや手順が日本と異なる場合が多く、患者との文化的な違いも理解する必要があります。これにはストレスが伴い、最初の数ヶ月は特に大変です。。
- 職種や勤務地の制限
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一部の国では、ワーキングホリデービザでは特定の職種に就くことができなかったり、就労期間が制限されている場合があります。例えば、医療現場での長期的な雇用が難しい場合や、都市部の人気の病院でのポジションが競争率が高くなることがあります。
- 安定した生活環境の確保の難しさ
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異国での生活は、住居の確保や生活費の管理など、日常生活の面でも挑戦があります。看護師として働くことで収入は得られますが、生活費が高い国では経済的なプレッシャーが大きくなることもあります。また、住居探しや生活環境に慣れるまでに時間がかかることがあります。
プロセス
どこの国で働きたいか決める
ワーキングホリデープログラムを提供している国を確認します。日本人が参加できる代表的な国には、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリスなどがあります。
ビザ要件の確認と申請
各国のワーキングホリデービザの要件と申請手続きを確認します。
必要書類の準備
- パスポートの有効期限を確認し、必要なら更新します。
- ビザ申請書をオンラインで記入します。
- 必要な証明書類(卒業証明書、看護師免許証、経歴証明書など)を準備します。
- 健康診断の結果や無犯罪証明書を求められることがあります。
ビザの申請
- 各国の大使館や領事館のウェブサイトでビザ申請手続きを確認し、オンラインで申請します。
- 申請費用を支払います。
- 必要書類を提出し、面接や追加情報の提出が求められる場合があります。
看護師資格の確認と認定
ワーキングホリデーで働く国で看護師として就労するためには、現地の看護師資格を取得する必要があります。
資格の認定プロセス
- 各国の看護師登録機関(例えば、オーストラリアのAHPRA、カナダのNursing Regulatory Bodyなど)のウェブサイトで、外国資格の認定手続きを確認します。
- 必要書類(卒業証明書、成績証明書、看護師免許証、経歴証明書など)を提出します。
- 英語などの語学力証明が必要な場合があります(IELTSやTOEFLなど)。
- 試験(NCLEX-RNなど)や追加の教育プログラムが必要な場合があります。
就労先の確保
現地での看護師の仕事を探します。
就職活動
- 看護師向けの求人サイトや現地の医療機関のウェブサイトを利用して求人情報を検索します。
- 履歴書とカバーレターを現地のフォーマットに合わせて作成します。
- 面接の準備をします。オンライン面接が主流ですが、現地での面接が必要な場合もあります。
- 雇用契約を結び、就労開始日を確認します。
出発準備
ビザが発給されたら、出発準備を進めます。
生活準備
- 住居を探します。現地の不動産サイトやSNSを利用して住居を見つけます。
- 必要な家財道具や生活用品を準備します。
- 現地の銀行口座を開設し、携帯電話の契約をします。
出発
- 航空券を予約し、必要な荷物をパッキングします。
- 出発前に健康診断や予防接種を受ける必要がある場合があります。
- 現地に到着後、最初の数日間の生活に必要な資金を準備しておきます。
現地での生活と就労
現地に到着したら、すぐに就労を開始するための手続きを進めます。
オリエンテーションとトレーニング
- 一部の医療機関では、オリエンテーションやトレーニングプログラムが提供されることがあります。現地の医療システムや業務フローについて学びます。
社会保障番号や税金の手続き
- 現地での就労に必要な社会保障番号(例.アメリカのSocial Security Numberなど)を取得します。
- 税金関連の手続きを行います。現地の税務署で必要な登録を行い、納税義務を確認します。
医療保険の加入
- 現地の医療保険制度に加入します。公的保険に加入できる場合もあれば、民間の医療保険に加入する必要がある場合もあります。
ワーキングホリデーできる国
- オーストラリア
- カナダ
- ニュージーランド
- イギリス
- アイルランド
- ドイツ
- フランス
- 韓国
- 香港
- 台湾
人気な国でのライセンス・給与・メリット・デメリット
オーストラリア
- 必要なテストやライセンス: AHPRA登録
- 給与: 約AU$25-35/時給
- メリット: 高い給与水準。多様な医療施設や専門分野があり、経験を積む機会が多い。英語圏であり、英語力の向上に役立つ。
- デメリット: 看護師ライセンスを取得するまでに時間と費用がかかる。医療システムや文化に適応するための努力が必要
カナダ
- 必要なテストやライセンス: NCLEX-RN
- 給与: 約CA$30-40/時給
- メリット: 高給与、英語・フランス語環境、多文化社会での経験が得られる
- デメリット: 資格取得のハードル、寒冷な気候に適応する必要がある。
ニュージーランド
- 必要なテストやライセンス: NZNC登録
- 給与: 約NZ$25-35/時給
- メリット: 自然豊か、フレンドリーな国民性、生活の質が高い、英語力向上に役立つ
- デメリット: 看護師ライセンスを取得するための手続きが複雑。医療機関の数が限られている場合がある。
イギリス
- 必要なテストやライセンス: NMC登録
- 給与: 約£20-30/時給
- メリット: 英語環境、文化的魅力
- デメリット: 看護師ライセンスの取得が必要であり、手続きが複雑。生活費が高い。
まとめ
ワーキングホリデーを利用して看護師として働く場合、ライセンスの取得が必須であり、手続きが複雑なことが多いです。しかし、キャリアの向上や高収入、ビザ取得の可能性、語学力の向上、グローバルな視野の拡大といった多くのメリットがあります。通常のワーキングホリデーと比較して、専門職としての経験を積みながら海外生活を楽しむことができるため、非常に魅力的な選択肢です。
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